AWS Lambdaのストレージ容量が最大10GBまで拡張可能になりました
AWSチームのすずきりょうです。
2022年3月24日、AWS Lambda のアップデートで、 「/tmp」として利用可能なエフェメラルストレージを最大10GBまで拡張する事が可能になりました。
設定
Lambdaの基本設定としてエフェメラルストレージ容量の指定が可能になりました。
検証
Pythonのランタイムを利用して、外部コマンド「df」の実行結果を取得しました。
import subprocess def lambda_handler(event, context): out = subprocess.run('df', stdout=subprocess.PIPE) print(out.stdout.decode())
結果
「/tmp」としてマウントされた領域が拡張されている事が確認できました。
512MB (デフォルト)
Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on /dev/vdd 538424 872 525716 1% /tmp
10240MB (最大設定:10GB)
Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on /dev/vdd 10544008 40968 10486656 1% /tmp
料金
AWS Lambda、エフェメラルストレージを追加した場合、以下課金が発生します。
リージョン | 1GB単価(毎秒) |
---|---|
東京、大阪 | $0.000000037 |
バージニア | $0.0000000309 |
1GBのエフェメラルストレージを増設した Lambda関数を1並列で実行し続けた場合の 月額のストレージコストは、汎用SSD(GP3)のEBSと同等の利用ができる計算となりました。
リージョン | Lambda エフェメラルストレージ | EBS (gp3) |
---|---|---|
東京、大阪 | $0.097236 (*1) | $0.096 |
バージニア | $0.0812052 | $0.08 |
※1. 0.000000037 (単価) × 60(秒) × 60(分) × 24(時) ×365(日) ÷ 12(月)
まとめ
大きな中間ファイルを生成するワークロードで、512MBのストレージ容量がネックとなりAWS Lambdaの採用を見送っていたワークロードがあれば、 今回のLambdaのエフェメラルストレージを拡張するアップデートをお試しください。