AWS Lambdaのストレージ容量が最大10GBまで拡張可能になりました

AWS Lambdaのストレージ容量が最大10GBまで拡張可能になりました

AWS Lambdaのアップデートで最大10GBまで拡張可能となったエフェメラルストレージの拡張を試してみました。
Clock Icon2022.03.25

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

AWSチームのすずきりょうです。

2022年3月24日、AWS Lambda のアップデートで、 「/tmp」として利用可能なエフェメラルストレージを最大10GBまで拡張する事が可能になりました。

設定

Lambdaの基本設定としてエフェメラルストレージ容量の指定が可能になりました。

検証

Pythonのランタイムを利用して、外部コマンド「df」の実行結果を取得しました。

import subprocess
def lambda_handler(event, context):
    out = subprocess.run('df', stdout=subprocess.PIPE)
    print(out.stdout.decode())

結果

「/tmp」としてマウントされた領域が拡張されている事が確認できました。

512MB (デフォルト)

Filesystem     1K-blocks    Used Available Use% Mounted on
/dev/vdd          538424     872    525716   1% /tmp

10240MB (最大設定:10GB)

Filesystem     1K-blocks    Used Available Use% Mounted on
/dev/vdd        10544008   40968  10486656   1% /tmp

料金

AWS Lambda、エフェメラルストレージを追加した場合、以下課金が発生します。

リージョン 1GB単価(毎秒)
東京、大阪 $0.000000037
バージニア $0.0000000309

AWS Lambda Pricing

1GBのエフェメラルストレージを増設した Lambda関数を1並列で実行し続けた場合の 月額のストレージコストは、汎用SSD(GP3)のEBSと同等の利用ができる計算となりました。

リージョン Lambda エフェメラルストレージ EBS (gp3)
東京、大阪 $0.097236 (*1) $0.096
バージニア $0.0812052 $0.08

※1. 0.000000037 (単価) × 60(秒) × 60(分) × 24(時) ×365(日) ÷ 12(月)

まとめ

大きな中間ファイルを生成するワークロードで、512MBのストレージ容量がネックとなりAWS Lambdaの採用を見送っていたワークロードがあれば、 今回のLambdaのエフェメラルストレージを拡張するアップデートをお試しください。

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.